<始まり>
「アメリカ行かない?」
「・・・・は?」
その一言で私のアメリカ旅行は決定した。
私には幼馴染がいる。
幼いころから一緒に遊んだり、家族ぐるみでバーベキューをしたりとそこそこ深い付き合いをしていたほうだと思う。
私が小学校三年生になったとき、突然幼馴染の両親の仕事の都合でアメリカに引っ越すことになってしまった。
アメリカなんて、小さい私には途方もなく果てしなく遠く思えた。
幼馴染とわんわん泣いて、引き留める間もなく彼女はアメリカに行ってしまった。
そして時は流れ、私も彼女も社会人になった。
10年以上も時がたって、いつの間にかお互い連絡も取らなくなりそういえば、そんな子もいたなぁ元気にしてるかなぁくらいの気持ちでいたころ。
冒頭のアメリカ旅行のお誘いを受けたのだ。
誘ってくれたのは年下の友人A。
なんでもひょんなことから私の幼馴染と知り合い、高校の卒業旅行にでもアメリカにおいでよ!と誘われたらしい。
まだ一回しかあったことがない人に、そういわれても社交辞令として流すのが一般的である。
しかし友人Aはちょっとほかの人と変わっていた。
そしてさらに、思い立ったら行動派という性格だったのだ。
というわけで三月にアメリカに行くことになったのだが。
私は海外に行ったことがない。
そもそも飛行機にすら乗ったことがない。
え・・私行けるの?というか何がいるの?
チケット?パスポート?それだけ?ほんとに!?
予備知識が全くない私。
友人Aに頼ろうにも、彼女も海外旅行経験なし。
さらにインターネットもなし。そしてそして忘れていたが。まだ高校生なのである。
頼りようがない。
ここは私がやるしかない!
と気合と根性を叩き込み、毎日毎日インターネットで調べまくる日々。
とりあえず、なつかしき幼馴染にメールを送ってみる。
10年以上連絡をしていなかったので何を言えばいいやらとても緊張したが、ちゃんと覚えていてくれたみたいで滞在中は宿泊とガイドを買って出てくれた。ありがたい・・・!
そして次に航空券!
格安で行きたかったので調べに調べ、やっと見つけた!AA航空!
しかし予約をするときになって・・・
『パスポート番号を入力してください』
・・・パスポート持ってないし。
そんなこんなでドタバタしながらパスポートを取り、ESTAなるものも申請し、ちゃっかり保険つきのクレジットカードも作り、航空券も取れたわけです。
あー・・・・と言っているうちについに当日。
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