<アメリカへ>
初の飛行機搭乗。
思っていたより怖くなく、意外と快適に過ごせた。
しかし初の機内食・・・。
思い出すだけでも恐ろしい。
夜食に出されたのはハンバーガー。
中身はハム、ハム、チーズ、ハム、ハム、チーズ、ハム・・・・。
緑がない!
アメリカまでは13時間。
それまでこの密室の中、このにおいに耐えられるのだろうかと果てしなく不安を感じたスタートとなった。
映画とか見ていけばあっという間だよ!
なんて考えていた私だったが、支給されたイヤホンが大変質の悪いもので、耳がキンキンするくらい痛くなってしまった。
薄暗い機内でずっと画面を見ているのも苦痛で、持ってきたmp3でひたすら音楽を聴きながら眠っていた記憶しかない。
しかし飛行機は悪いことだけではない。
私は初めて雲の上の世界を見た。
真っ白な雲のじゅうたんの上に広がるのは、何も障害物のない青。
ひたすら白と青のコントラストが続く。
それを眺めるのは私の心の癒しとなった。
そして夜になれば空いっぱいに満点の星が輝き、不覚にもちょこっと泣いてしまった。
世界はまだこんなにきれいなものが残っているんだと、そう素直に嬉しかった。
長い長い旅を経て、私と友人Aはアメリカケンタッキー州にたどり着いた。
途中乗換で迷ったり、アジア系のおじいさんに助けてもらったりとたくさんのイベントに巡り合え、初海外なのにこんなにスムーズでいいのだろうかと思っっていた。
そして私は空港で10年ぶりに幼馴染と再会する。
さぞかし感動的な再会をするのだろうと思っていた私。
しかし、「やぁー久しぶりー!元気だった?車あっちだから、いこ?」
それで終了だった。え?いまのって再会のあいさつ・・・?
彼女はすっかりアメリカ人となっていた。
彼女の車に乗り込み、家までの道のりを進む。
まず思ったのは道路が広いこと。
そして日本では走っていないような車が走っていることだ。
これは外車がどう。という話ではない。
ぼろいのだ。
部品をガムテープで貼り付けてあったり、割れているであろう窓ガラスには青いビニールが貼り付けてあったり・・・。
日本では絶対に走れないであろう車が縦横無尽に走っていた。
それはそうだ、アメリカには車検がないのだから。
幼馴染いわく、アメリカ人は「すべて自己責任」で生きる国民なのだそうだ。
しかし私からすれば、車検を受けていない車が原因で事故をした場合、もし誰かが巻き込まれたならそれは自己責任とは言えない気がする。
しかし業に入れば業に従え。
アメリカに来たのだから、アメリカの事情に私は口を出さないことに決めた。